推薦図書のご案内”波動光学エンジニアリングの基礎” 牛山善太著

㈱オプティカルソリューションズ
代表取締役 関 英夫

光学設計、画像関係の技術者の間に、まとまりのある、そして実務的な波動光学理論テキストとして浸透しつつある
”波動光学エンジニアリングの基礎”牛山善太著をお薦めいたします。

牛山先生は光学設計者として活躍されておられますが同時に光学設計理論について学会等で多くの発表をなされる他、東海大学 光・画像工学科(レンズ設計)非常勤講師として後輩の育成にあたられております。

長年に渡り牛山先生は弊社技術顧問として、また、弊社主催の光学設計講座の講師としてサポートいただいております。
本書は、この光学設計講座のテキストとして採用されているものです。

なお 本書”波動光学エンジニアリングの基礎”は弊社HPに連載中の光学設計ノーツ(牛山善太)の重要な参照書籍でもあります。
是非、ご一読をお薦めいたしします。

本書は大手書店、インターネット通販によりお求めになれますが弊社においても扱っておりますのでぜひ御下命願います。

内容紹介

近年、回折光学素子の製造技術が高まり、実用的な面からも注目を集めている。様々な光学系に組み込まれ、これまで以上の革新的な結果をもたらす大きな可能性を持っている。また、CCD素子に代表される撮像素子の高細密化に伴い、デジタル・カメラ向けの光学設計においても回折像の評価が非常に重要となって来ている。そして、様々な照明系設計において偏光による影響を考慮すべき光学設計も一般的に成りつつあり、さらに、通常の光源のみを対象とするのではなく、レーザ光における様なビーム状の光波に対しても、光学設計に際し、より汎用的な評価手法が望まれている。

こうした状況において光学技術者、特に光学設計者には上述の光学系・素子・光波による現象を説明し得る波動光学の理解が必要になる。かような知識は一般的には物理光学の書物に記されている。ところが、これまで実際的な光学技術、幾何光学、収差論、設計論などと取り組んで来た光学設計者、技術者は必ずしも物理の専門家ではなく、波動光学的な領域での仕事においては、その基礎となるべき知識・経験が異質なものである場合も少なくない。そこで、一般的な波動光学が記されている物理のテキストとは趣きを異にした、従来の光学設計技術と繋がりを持ち、平易な、そしてクリアーな波動光学の解説が必要とされる。本書はこの様な趣旨に沿っている。

本書では光を電磁波として扱い、主に光学素子の構造も、そして光源、或いは光学素子相互の空間も、波長よりも十分に大きい場合を扱っている。波動光学を取り入れる際にも、この様な自由空間、或いは媒質境界面における微細であると同時にダイナミックな光波伝播のコントロールが光学設計者・技術者の変わらない基本的な仕事であると筆者は認識している。本文ではこの様な実務的な領域において回折、干渉、偏光、境界条件、レーザ・ビーム、コヒーレンシー、レンズ等の光学系を含めた光波伝播計算等の基本的な事柄について解説している。