
正弦波が横にずれるだけである。
図 2 (4)式における u の計算結果(縦軸)。横軸は度
2. 最大振幅、初期位相の異なる多数の正弦波の合成
本連載、前回において
cos
=
cos(# + $
)
(82-3)
で表される、波長が一定で、最大振幅 Aと初期位相φが異なる波動の合成、
∑
cos(# + $
)
(11)
がやはり正弦波となることを示した。位相の異なる同じ波長の波動が膨大な数、重なり合っ
ても波動が完全に消えてしまう事は無い。図 3には(11)式において、振幅 Aを0から 1の
間に、初期位相φを-180 度から 180 度の間にランダムに発生させた、波動 100、000 個の
合成結果が示されている。やはり正弦波となる。