31.部分的コヒーレント結像の考え方 1

光学設計ノーツ31.部分的コヒーレント結像の考え方 1
結像がコヒーレント、インコヒーレント、或いは部分的にコヒーレントか、如何なる状態において為されているかを考えることは、例えば面積的に広がりを持つ結像を扱う場合には非常に重要となる。近隣の点像同士の干渉を考慮せねばならないからだ。 
これまで考えてきた様に基本的な波動光学理論では、完全な単色光、あるいは完全な点光源を想定したり、(これは完全なコヒーレントな設定であるが)、これ等の光波が完全に位相関係を保ち像面に達するか、あるいはまったく位相的に無秩序に達するかどちらかの完全にコヒーレントな、あるいはインコヒーレントな両極端の状態を、瞬間的強度などという実際には測定のしようの無い量を用いて表現する。言わば端正な世界である。
しかし、本来はこうした完全な状態の光の場は存在せず、その中間の状態をとる。
この様なより一般的な状態を部分的コヒーレントな状態と呼ぶ。
部分的コヒーレントな状態は、斯様に必ずある程度の大きさをもった光源、ある程度広がりをもった波長域における光波を対象にし、実際に測定にかかる物理量を基にして考察されることとなる。以下は重に参考文献1)に沿って解説させていただく。
1.コヒーレンシーの表現について 
 図1にあるように大きさを持つ非単色光源により照明される遮光面上のピンホールQ1、Q2、そして観測点Qを考える。
光学設計ノーツ31.部分的コヒーレント結像の考え方 1 全文を読む
株式会社タイコ 牛山善太

お問い合わせはこちら