4.BSDFについて

LED照明ノーツ4.BSDFについて
 様々な照明系を設計する際には、しばしば光を適当に散らすことの出来る拡散面は重要な要素となる。
当然LEDを用いた照明系においても同様であり、詳しくは本連載において何れ触れさせていただくつもりではあるが、色むらを消したり、影を目立たなくしたり、輝度の集中を避けて品位の高い照明系を目差す場合にも必須となる。
実はこうした拡散面の性質をコンピュータ・シミュレーション的に表現する事は、とくに一般的に利用可能なコンピュータ性能がプアな時代には簡単ではなかった。
また様々な計算方法も存在した。しかし現在では確率的なモンテカルロ法により照明計算のための光線追跡を行うことも主流となり、またこの計算方法にも相性が良く、拡散面の情報は今回解説させていただくBSDF関数によるデータの蓄積、活用がやはり最も汎用性もあり、便利ではないかと言う意見が、多くの照明系評価ソフトにBSDFによる拡散面の表現機能が装備されている事からも判るとおり、説得力を持つに至った。この背景にある、これまでセンシティブ過ぎて困難であったBSDFの測定が現場レベルでも可能となって来たことの意義も大きい。
 
今回は、まず、このBSDFについての基本的な解説をさせていただきたい。
1.表面の散乱反射特性・BRDFの概念
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株式会社タイコ 牛山善太

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