光学設計ノーツ53.最適化とは、最小二乗法について
前回説明させていただいた様に、ニュートン-ラフソン法は収束も非常に早く、原理的にも理解しやすく有用な手法であるが、エンジニアリング的な分野では、繰り返し実行されなければならない、ヘッセ行列の計算、つまり2次微分の計算に困難が発生する。
この困難を克服するために、ヘッセ行列の代わりの2次微分を必要としない適当な行列Bを用いる準ニュートンと呼ばれる手法も存在する。
しかし、この代替えのヘシアンに相当する行列も、関数が複雑になれば、或いは関数自体を得ることが不可能な場合には、利用することが困難になる。
今回はそうした場合に用いられる最小二乗法について触れさせて戴きたい。
1.連立方程式の解
以下の様なn元の連立方程式があるとき
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配光制御や照度ムラ、色ムラの解消に有効なレンズ拡散板:LSDの紹介
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20.レンズを使う7<レンズの収差について>
LED照明ノーツ20.レンズを使う7<レンズの収差について>
これまで、sinθをθと近似して光学系の結像について考える、近軸理論について解説させて戴いてきた。今回は、より現実に近く、この近似を行わないで、スネルの屈折則をsinθとして計算した、より現実に近い幾何光学的な光線追跡において現れる収差について触れさせて戴きたい。
1.光線追跡
主に本連載14回で触れさせて戴いた様に、屈折率の異なる境界面における屈折という現象はスネルの屈折則として定式化されている。
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19.レンズを使う6<プリズムの最小振れ角について>
LED照明ノーツ19.レンズを使う6<プリズムの最小振れ角について>
これまで、お話しさせていただいてきた収差の話からは少し脱線するが、今回はプリズムによる光線の曲りについて解説させていただきたい。
プリズムと言うものが光学素子としては非常に一般的なものであるので、光学機器を使い熟すうえで、勿論有用なtopicであるが、プリズム面の連続としてレンズを考えることにより、レンズの収差発生の原因について考察する際にも非常に役に立つ知識である。
多少、導出式の部分が多くなったが、意外に単純では無いため、詳しく知りたい方もおられると思い、記した。
不必要な方は、(15)式以降の結果のみご参照ください。
1.プリズムとは
プリズム(prism)とは、光を屈折、或いは全反射させるための光学素子であり、硝子、水晶などの透明な媒質により成る、複数の平面により構成された多面体である。
像を回転させたり、あるいは光を分散させたりするために様々な形状のものが存在する。
ここでは、その屈折の性質を調べるために断面が図1にあるような、三角柱の最も基本的なプリズム形状を考える・・・。
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18.レンズを使う5<光学系の最も基本的配置、近軸計算の例>
LED照明ノーツ18.レンズを使う5<光学系の最も基本的配置、近軸計算の例>
前回は光学系の厚さを考えて、主点、主平面というものについて説明させていただいた。
今回はこれまでの理屈を用いて、実際の光学系の基本配置であるところの近軸配置を計算する手法について、例をとって解説させていただく。
1.近軸計算式の復習
今回例題で主に用いる式は、これまでに説明させていただいてきた、レンズメーカーの式、。
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52.最適化とは、ニュートン-ラフソン法の応用について
光学設計ノーツ52.最適化とは、ニュートン-ラフソン法の応用について
光学設計における最適化について前回から触れさせて戴いているが、今回は勾配法より効率の良い、ニュートン-ラフソン(Newton-Raphson)法(あるいは単にニュートン法とも呼ばれる)について解説させていただきたい。
関数化された対象を扱う場合の最適化手法としては大変重要なものであるが、この関数化の部分が、この手法をレンズ設計に持ち込むためのネックとなる。しかし、後述させていただくことになる減衰最小二乗法などの構造もそこから理解しやすくなる。
1.1次元の場合のニュートン-ラフソン法の応用
関数f(x)が、1回微分f’(x)のみならず2回微分f’’(x)が可能なものである場合、前回の勾配法よりも効率の良い最適化手法としてニュートン-ラフソン法を応用したものがある。
点x0近傍の点x0+△xでは、以下如くにのテーラー展開が可能である・・・。
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【改訂】17.レンズを使う4<主点、主平面>(20年4月)
前回はごく薄いレンズを考えて、近軸理論による結像式の適用について解説させていただいた。今回は光学系の厚さがある場合、よりリアルな場合においての考え方について述べさせていただきたい。
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16.レンズを使う3<レンズの結像関係を表す式>
LED照明ノーツ16.レンズを使う3<レンズの結像関係を表す式>
前々回において、光線の結像がどの様に起こるのか概説させていただいて、光線が空間をいかに進むのか、屈折率の異なる媒質境界面で如何に屈折され、あるいは反射されるのかについて触れた。
そして、sinθをθと近似することにより(近軸近似)理想的な像位置が得られた。
この近軸近似の精度については前回に触れさせて戴いている。
今回はこの近軸理論より得られる成果について解説させていただきたい。
そこから、物体、像の位置、そして結像倍率まで計算することが可能となる。
1.焦点距離
これまでにお話しさせていただいた様に、ガラス、空気などが接する境界面における光線の屈折の方向はスネルの屈折則・・・。
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51.最適化とは、そして勾配法について
光学設計ノーツ51.最適化とは、そして勾配法について
光学設計における最適化とは、所謂、自動設計を指すことが多いが、前回触れさせて戴いた画像復元においても最適化の理論が適用される。
今回は、現代的な光学設計において、様々な場面で、非常に重要な役割を果たす最適化について考えさせていただきたい。
1.最適化とは
光学設計にかぎらず数学的にも用いられる最適化という言葉であるが、その意味は光学設計においてのみならず、数学的には、“与えられた制約条件のもとに、ある関数の最大値、あるいは最小値を齎す、変数の値を求めること”
を言う。
従って、光学設計において収差の表す総合関数の最小値を求めようとすることはこの意味でも正しく最適化である。
また、前回触れさせて戴いた画像処理の場合にも・・・。
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3/5(火)~8(金)ライティングフェア2013 出展 無料セミナー開催のお知らせ
弊社は、3月5日(火)~8日(金)に開催されるライティングフェア2013に出展致します。
会期中、照明角度のコントロールに有効なフィルム《レンズ拡散版:LSD》についての無料セミナーを行います。
皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。
<展示会情報>
・会名:ライティングフェア
・会期: 3/5(火)~3/8(金)10:00 ~17:00(最終日のみ16:30)
・会場:東京国際展示場「東京ビッグサイト」 西1・2ホール(東京都江東区有明3-11-1)
<ブース:LF2062>
・レンズ拡散板:LSD
・レンズ拡散板LSDライトチューナー
・照明Simulator
・LEDレンズ
・スペクトロナビ
・その他を展示紹介
<出展社セミナー詳細>
・日時:2013年3月8日 (金) 13:50014:30
・会場:ライティングステージ
・定員:200名
・受講料:無料
<タイトル/内容>
照明角度コントロールフィルム《レンズ拡散版:LSD》
照明ムラの解消や、眩しさ・マルチシャドーの低減にも効果を発揮する
レンズ拡散板:LSD(Light Shaping Diffusers)の機能をご紹介します。
必要な範囲に光をコントロールできるので、効率的な照明を実現できます。
併せてこのレンズ拡散板による照度ムラ改善例を含め、照明シミュレーションソフトの活用をご紹介致します。
●こんな方におすすめ
・照明ムラでお困りの方
・LEDのイエローリングでお困りの方
・LED照明の照度シミュレーションでお困りの方
※セミナー当日は混雑が予想されますので、お早めにお越しいただけます様お願い致します。